矯正治療には正確な診断と緻密な治療計画が欠かせません。
当院では顔面写真、口腔内写真、セファロ（頭部X線規格写真）、パノラマX線写真の撮影、口腔内スキャンを行なっています。また、骨の状態を観察するために、3DCTスキャンでの撮影も行います。矯正専門医は必ずこの資料を分析に使います。
特に上の頭部X線規格写真（セファロ）の分析は重要で、診断の柱となります。青い線が見えると思いますが、まず患者さんの骨格をトレースしていきます。トレース後に基準点からいろいろな角度や距離を抽出していきます。写真にたくさんの項目と数字が並んでいると思いますが、この一つ一つに標準値があって患者さんの骨格や歯の角度の各項目がどのくらいずれているのかまず現状を把握します。
ずれているのでればどうやって患者さんの咬み合わせや骨格の状態を標準に近づけていくかを決めていく重要なステップとなります。
当院では患者さんへの診断の説明時にこの分析結果を使用しながら治療方針を説明し、治療を行なっています。どんな装置を使う矯正でもこのステップは非常に重要です。この分析をを怠ると治療がとんでもない方向へ行ってしまいます。
