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歯についての豆知識

早期矯正で使う装置について

早期矯正のお話の続きです。

早期矯正で使う装置ですが、ドクターによっても何を採用しているかが違います。学んできたバックグラウンドや経験値で何を使うか決めているのが現状でしょう。

実際、早期矯正で使う装置は多種多様で星の数ほどあり、矯正専門医でさえ全てを把握しきれていないと思います。患者さんのお口の様子はさまざまで、ただ単に顎が狭くてガタガタになっていたり、骨格の問題で出っ歯や受け口になっていたり、舌の動きや呼吸の問題で開咬(開口)になっていたりしています。それぞれの症状に合わせてチョイスしていくのですが、一種類だけの装置で治ることはほとんどありません。実際に一種類だけのシリコン製の装置を渡されて使ってもほとんど治らず、当院にセカンドオピニオンで来院された患者さんが過去に多数あります。

新しいものとしては当院でも採用しているマウスピース型矯正歯科装置のインビザライン(薬機法対象外)などもありますが、これもこれだけでは治らないケースが多数あり、最新だからと言って最高であるとは限りません。インビザラインを使わずに治した方が早く治ることもたくさんあります。早期矯正を始めるのであれば、装置に関して何をどんな目的で使うのか、それが効かなかった場合の次の手は何かあるのかをドクターによく聞いてみて下さい。