治療開始時期はみなさん悩まれると思います。特にお子さんの開始時期は診てもらったドクターによってもバラバラで、余計に悩まれるんじゃないでしょうか。
早期矯正の開始をお奨めする時期は6歳臼歯や上の前歯が出てくる7歳ごろだと思ってください。4-5歳からスタートと説明されることがあるかもしれませんが、反対咬合(受け口)を除いたケースで永久歯が全く出ていない状態でスタートしてもトータルの治療期間がただ長くなってしまうだけです。反対咬合だけは早めに治療開始しなければなりませんが、他のケースではほぼ無意味です。永久歯が全く生えていない状態でスタートすると生えてくるまで延々治療をしながら無意味な時間を消費して待ち続けることになりますので、4-5歳からスタートする意味は全くありません。治療が長くなることでお子さんのモチベーションが落ちてしまい、逆にマイナス要因になり得ます。
「早期矯正のメリットって?」でもお話ししましたが、早期矯正のメリットはそれだけで治療が終了し、高額な永久歯の矯正を行わないで済む可能性があることです。ガタガタの歯並びよりも出っ歯や受け口の矯正はどうしてもそれだけで終われない可能性が少し高くなってしまいますが、どんなケースでも成功すれば永久歯の矯正の期間より短く済むこと、費用を抑えられることを考えるとメリットの大きい治療であると考えています。当院では早期矯正でなるべく終了できるように的確なタイミングで最短ルートの治療方針を決定し、患者さんにとって最大限のメリットのある治療を行っています。
また、もう永久歯の生え揃っている方でもなるべく早い時期でのスタートをお勧めしています。成長期はとても骨が柔らかく、歯が動きやすいことで治療期間を短縮できますし、永久歯を抜歯して行う抜歯矯正を高確率で避けることが可能だからです。